北九州の小倉で行われた表面真空学会の国際会議ISSS10にErlinaさんと吉田さんが参加しました。3年に一度行われる国際会議で、世界中から多くの著名な研究者が集っていました。我々が共同研究者の九大の中村先生はなんとPlenary speakerとして大会の最初を飾られました。とても情熱的な講演でした。また、来沢されたOhio大学のSaw Hla先生もKeynote speakerとして素晴らしい講演をされました。放射光とSTMを組み合わせたすごい実験を成功され、会議後はベルリンでBreaking Wall Awardを受賞されるそうです。今後の展開にさらに期待です。ErlinaさんもAu(111)上の1,-10 Phenantroline分子のSTMの研究をポスター発表されました。DFT計算も自分で行なっておられ、博士論文に向けて良いペースで進んでいます。吉田さんも卒業したErvin君のHigh entropy alloyの結果をポスター発表しました。夜の交流も盛んに行われ、Hla先生、Grill先生、内橋先生、川井先生、今田先生、武安先生、Petek先生、そしてお馴染みの土師先生やRohrerメダルを受賞されたGiessibl先生、中村グループの皆さんとの交流を楽しみました。次回は、2027年に新潟で行われる予定で、次回大会の委員長は物性研の長谷川先生です。我々も駆り出されることになるでしょう。
研究室からの発表は以下の通りでした。
STM/STS study on model catalyst molecules for oxygen reduction reaction on Au(111) surface
Erlina Tik Man, Yuya Kanek1, Ryunosuke Kobata, Tzu Yen Chen, Kazutoshi Shimamura, Kenji Hayashida, Kotaro Takeyasu, Junji Nakamura, Yasuo Yoshida
Low-temperature scanning tunneling microscopy and spectroscopy on high-entropy alloy CoCrFeNiMn
Ervin Naufal Arrasyid, Erlina Tik Mann, Tzu-Tai Huang, Hiroki Minowa, Yoji Miyajima, Yasuo Yoshida