Erlinaさん、兼子君、小畑君が中心となって行った研究がAdvanced Materials Interfacesに出版されました!

九大の中村先生、小出先生、北大の武安先生、インドネシアのSasfan先生との共同研究として行われている窒素ドープカーボン触媒に関する低温STMを用いた研究の論文の第一号がAdvanced Materials Interfacesに出版されました。https://advanced.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/admi.202501092

燃料電池のための窒素ドープカーボン触媒の反応メカニズムを探る研究としてはじめた研究で、ゴールとしては蒸着した分子に原子状水素を吸着させることでラジカルスピンが誘起され、さらにそこに酸素分子を吸着させることで燃料電池と同じ反応が起こるかどうかを観察するというとても挑戦的な内容ですが、その第一歩として行った分子蒸着で得られた分子の自己組織化が非常に面白いものでしたという内容です。今回用いた左右対称な分子は、元々右も左もないのですが、金の表面に吸着させると分子同士が手を繋いだようにペアになり、右利きと左利きのペアに別れることが分かりました。さらに、ペアが1次元構造に成長し、さらに2次元的な秩序構造に成長すると、右利きペアか左利きペアのみから構成された構造が出来上がることが分かりました。このような現象は自然界のあらゆるところで見られるキラリティの発現と関係しており、今回のような完全に左右対称な分子がペアを組んでキラリティが発現したという例はなく、初めて観察された例であるということが分かりました。実験を主に行った兼子君と小畑君、実験の最初の段階から関わって、インドネシアで第一原理計算を学んで自分で計算まで行って秩序構造の理解までこぎつけたErlinaさんをはじめとするみなさんの努力の賜物です。特に九州大学の中村先生には今回の結果の解釈から何から本当にお世話になりました。研究室としての新たな研究の方向性を開く重要な論文となりました。Erlinaさん、兼子君、おめでとうございます!

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